『サドベリースクール』をご存知ですか?
1968年から、サドベリー・バレー・スクールは他に先駆けてユニークな教育を実践し、「人は自ら進んで学ぶとき最もよく学ぶ」を理念としてきました。
そのサドベリースクールをモデルとした『湘南サドベリースクール』を設立した、木村聡さんが、先週末の僕のソースワークショップに参加されました。
湘南サドベリースクールには、クラスもテストもカリキュラムもなく、子ども達は自分が学びたいと思った時に、学びたいことだけを学びます。
子どもが生まれつき持っている自ら育つ力を信頼し、好奇心や自発性、自主性、創造性を尊重しているのです。
●生徒たちは、自分が大好きなことのみに時間を使える。
●生徒達は誰からも、何をやるべきか(またはどうやるべきか)言われることはありません。
●公的な評価を与えられることもない。
●望むのであれば大好きなことの探求に必要な支援を求めることもできる。
●生徒とスタッフは対等であり、生徒達が学校の決めごとに参加できる。
まさにソースやライフワーク的な生き方のモデルのような学校ですね。
「こんな学校に通いたかった!」と思われた方も多いと思います。
もちろん、これらの環境を保つために、学校を取り巻く大人たち、
学校のスタッフと両親が生徒を信じ、行動によってサポートしていき、
生徒の自由を保っていく努力が日々行われています。
興味深いことに、Wikipediaを参照すると、
「世界中にあるサドベリー・スクールのモデルであるサドベリー・バレー・スクールは、過去40年の間に彼らの卒業生に関する調査書を二回発行している。
その報告の中で特筆すべきことは、卒業生の約8割は大学を卒業しており、
また人生の様々な領域で成功しているということである。今までのところは、
他のサドベリー・スクールの卒業生についての公式の報告はまだ存在していない。しかし、非公式にではあるが、同様の結果が見られるという話もある。」
これを読んで、リンクした出来事があります。
書籍『ソース』の中にも書かれてありますが、著者であり「ソース」の創設者マイク・マクマナスさんが、ワシントン州のある中学校において、欠席が多く、成績も悪く、素行も悪い生徒を集めてひとつの学級を作り、おちこぼれを防ぐ下記のようなこころみを行ったことです。
●人の話を聞く、人に迷惑をかけないという基本ルール以外の細かい校則を排除
●教師が一方的に知識を詰め込む教え方や、型にはまったカリキュラムの撤廃
●自分の興味や好きなことについて全員で話し合う時間をもつ
●論文や宿題を採点しない。テストもやめる。ヤル気・情熱・態度だけを採点する。
●授業は輪になっておこない、生徒も教師も全員、名前だけで呼び合う。
●生徒の一人ひとりが大好きなものを発見して、それをカリキュラムに取り入れる。
●決して生徒や生徒の学習を批判しない。生徒のヤル気を起こさせる「ほめ言葉」しか言わない。
これにより、生徒たちは、自分の大好きな分野の勉強に没頭し、次第に自分が夢中になっていることについてみんなの前で発表していくようになりました。
生徒たちの表情はイキイキとし、自分に自信を持ち始めていくようになりました。
興味深いのは、このようにいったん学ぶということにワクワクし始めた生徒たちは、統一テストにおいて、他のクラスの生徒たちよりもテストの平均点が上がったということです。
それぞれの生徒が一番ワクワクすることを中心に個人のカリキュラムを組んだ結果、それまで生徒の心の奥に秘められていた目的意識とヤル気の源泉が見つかったのです。
このようにワクワクするエネルギーは、人の潜在能力を引き上げる力を持っているということが分かります。
今回、サドベリーモデルとソースの共通点を感じて、21世紀的な新しい生き方のモデルを再確認しました。